2004~2005年 東武東上線を復刻カラーの8000系 8108Fが走っていた!

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こんにちは。10月の列車です。

西武池袋線と同じく池袋から出発して埼玉方面へ向かい、なにかと比較されることの多い東武東上線。私にとっては東武鉄道の中でも自宅に近いこともあり、親しみのある路線です。

そんな東武東上線では、2004年秋から2005年夏ごろにかけて、当時在籍していた8000系のうち、原型の顔を保っている編成のうちのひとつ 8108Fを、8000系デビュー当時の色、インターナショナルオレンジとロイヤルベージュの復刻ツートンカラーに戻して、懐かしい姿で運行していました。のちに東武博物館所有で動態保存とされた8111Fも同じ色に塗られていましたが、それより前にも復刻ツートンカラーを実施していたんです。

この記事では、そんな復刻カラーの8108Fのほか、当時最新型として製造されたばかりで試運転中だった、50000系 51001Fの写真もご覧にいれたいと思います。

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2004~2005年の東武東上線へ、タイムトリップ!

復刻ツートンカラーの8108F、2004年11月撮影

志木駅で発車を待つ、普通池袋行きの8108Fです。右端から小さな男の子が、これなに線だろう?という感じで指さしていますね。まだこの色を見たことのなかった私にも、男の子にも新鮮に映ったことと思います。

車両番号表示も、当時の書式にリバイバルされていました。東武鉄道、の文字が貫録を感じさせます。今はクハ、モハという表記をしない私鉄がすごく増えましたよね。

先頭部の上の小さなランプ、マーカーランプもわざわざ復活して取り付けられていたんです!このランプは、東上線の大山駅が6両までしか停まれない時代などに活用されていたようですね。

なにげない側面写真ですが、今はこの番線表示看板に「副都心線、東急東横線、みなとみらい線」などが併記されているはずですよね。乗り入れ先が有楽町線しかなかった時代の生き証人です。

8108Fは6両編成のため、ジャスミンホワイトの通常色の8000系4連を寄居側に連結して、10両編成で運用していました。セイジクリームの時代をすっ飛ばした、リバイバルならではの面白い混色編成をまいにち見せてくれていました。

大山駅近くの踏切で撮っていたみたいです。連結されているのは常に池袋側なので、下り電車のときは後追いで撮るしかなかったんですよね。

そんな寄居側に連結されていた4両編成は、東上線では全てこの「修繕顔」だった気がします。8108Fもですがこの編成も今は廃車になっているので、撮っておいて良かったです。

中板橋駅で通過待ちし、駅を出ていく8108Fです。ほかにも撮り鉄さんの姿が見えますが、実はこのとき、彼らと一緒に西武池袋線と東武東上線の復刻カラー電車を撮ろう!的な「オフ会」に私も参加していたのです。彼らとは今は疎遠になってるので元気にやっているかなぁ。まさか、オフ会が気軽に出来なくなる世の中になるなんて。

オフ会参加の皆さんが一生懸命撮っている(^^;)ここは朝霞台駅です。この当時、東武東上線では昼間はヘッドライトを点けていませんでした。東上線は一時期人身事故が多発したこともあってか、近年積極的にホームドア設置を行っているので、安全にはなりましたが、こんな自在な撮り方はもう真似できないですね。

復刻ツートンカラーの8108F、2005年4月撮影

柳瀬川に咲く桜並木を眺めながら行く8108Fです。やっぱり桜はなんかいいですよね。昔の色の電車って、どんな季節にもよく似合っているのがなんだか不思議です。

こちらは、まさかの東武8000系より先に日本国内から引退した、東京メトロ7000系です。もちろん有楽町線専用のゴールド帯時代です。手をふる親子の姿がほほえましいですね。

これは同じ日の池袋駅なのですが、よく見て下さい。手前の8108Fをはじめ、奥の2本の線路にも原型顔の8000系が並んでいます。つまり、3本すべて原型顔!奇跡の瞬間に立ち会ってしまいました。

さすがに正面から3本写すのは厳しかったようで、2本の原型顔の並びを。こんな光景が21世紀になっても広がっていたなんて、信じられませんよね。

試運転中の50000系 51001F

よく試運転に遭遇できたな、どうやって時刻を知ったんだろうというのは覚えていません(^^;) でも、昼間はヘッドライトを点けない時代に試運転をしている50000系トップ編成という事で、貴重なショットになりました。側面の窓も、まだ固定式のままですね。ここは霞ケ関~川越市間の入間川鉄橋の手前です。

夕闇の中、入間川鉄橋を経て森林公園へ帰って行く51001Fです。手前のススキが秋らしくて、なんだか気に入っている1枚です。

これは別の日に川越市駅で撮影した試運転の様子ですが、右側の8000系を見て下さい。側面に行先表示がない、つまり未修繕車です!でも前面の行先だけLEDに改造されてはいますが…。電車の行先表示、昔の東上線では駅員さんが変えていたとか。会社も違えば事情も違うのですね。

以上に成増…じゃなくて、なります!

いかがだったでしょうか。

インターナショナルオレンジとロイヤルベージュの復刻ツートンは、今はワンマン4両編成の81107Fに引き継がれているので、越生線や寄居方面に行けば出会えます。しかしこの記事で紹介した2004~2005年頃は、8000系があたりまえのように池袋駅に出入りしているという、今から考えたら凄い時代でした。電気ブレーキも無く「ブレーキ臭」のする8000系ですが、空気ばね台車やバーニア制御で乗り心地は良く、今でもローカル線区で立派に余生を送れるほどの名車ってことでしょうね。

最後までご覧くださり、ありがとうございました。

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