2010年の京浜急行電鉄(京急)はこんな電車だった!1000形、800形、2000形など

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こんにちは。10月の列車です。

赤い電車が高速運転したり、ユニークな運用や入れ換えをすることで鉄道ファンの皆様にはおなじみの京浜急行電鉄、略して京急。ここ数年で新型車両の「新1000形」が、バラエティ豊かな仕様で大量に投入され、すっかり車両が代替わりした感があります。また最近では、1999年から続いた昼間の「快特10分間隔運転」をやめ、快特の半分が特急になるという、昔へ逆戻りのようなダイヤとなったことでも話題となりましたね。

そんな京急は私の自宅から遠いこともあり、そんなに頻繁には乗ったり撮ったりはしていなかったのですが、2010年6月のある日、(旧)1000形がもうすぐ消えそうだということで撮りに行っていたようです。今回の記事は、みごとに古い車両しか出てきません。懐かしんで頂ければ幸いです。

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2010年の京浜急行電鉄へ、タイムトリップ!

京急のかつての主役、1000形

普通電車として終点京急川崎に到着し、乗客を降ろしている1000形です。京急といえばこの顔だよね!という方も多いことでしょう。私も同じくです!今は香川県のことでんで見ることができますね。

特徴的な、片開きのドアです。この次に出た800形まで、京急は片開きドアと、ヘッドライト1灯式を貫きました。片開きでも両開きでも開閉時間は変わらない、ライトは1個で十分。当時の車両担当者のこだわりだったそうですね。

折り返しのため京急川崎駅の引き上げ線に入った1000形です。かつてはこの駅の引き上げ線を利用し、8両編成の快特に追い抜かれてから4両編成が接近し、後ろに連結するという、まるで曲芸のようなダイヤもありましたが、今はここに入る電車自体がかなり減っている気がします。

当駅始発、普通浦賀行きとして出発していく1000形です。素早い加減速の普通電車にも、高速で駆け抜ける快特にも、そして浅草線や京成への乗り入れもなんでもこなした名車1000形、輝かしい車両だと思います。

ところで、右の1500形の回送電車はどこへ…?

大師線への車両送り込みのための回送電車だったのですね。多摩川の鉄橋の上で一旦停止し、バックして渡り線を通り、連絡線を下に降りていきます。1500形も、4両編成は残りわずかなんて信じられませんね。

4ドアの救世主、800形

まるでダルマのような愛嬌のある顔をしていながら、大師線ではたぶん走ったことはなく(笑)、本線の普通電車に投入され、4ドアで素早く乗降を済ませ、素早い加減速で優等電車から逃げて、朝ラッシュ時のダイヤ高速化に貢献した名車です。エアポート急行になる前の1980~90年代、無印の「急行」としても運用されていたそうですが、引退時は完全に普通電車専用となっていたと記憶しています。私は京急の中でも、この800形がいちばん好きでした。

青色の2100形と入れ替わりに、品川へ向かって出ていく800形です。今となってはなんとも貴重なショットになってしまいました。800形の性能は決して今の車両に引けを取らないものでした。ホームドアが無ければ、もっと活躍してくれたような気がします。
そういえば、600形や2100形ももう、けっこうな年数を走っていますね。

2代目快特用2ドア車、2000形

引き上げ線に停まる1000形の横から出て来たのは…!かつての快特用2ドアロマンスシート車、2000形です。2100形登場に伴って3ドアロングシートに改造され、側面の塗色も変わりました。浅草線乗り入れが出来ないことから、3ドアになってからはラッシュ時間帯専用車になった感があり少し寂しかったのですが、羽田空港発新逗子(今の逗子・葉山駅です)方面のエアポート急行ができてからは、晴れて昼間の仕事に返り咲いた感がして嬉しかったです。

上下で並ぶ、エアポート急行として運用中の2000形です。西武鉄道ではとっくに使用をやめてしまった「急行灯」が誇らしげに灯っているのがいいですね。エアポート急行用車両として安住の地を得たかに思えましたが、2ドア快特用車時代にかなりの距離を走行し、また3ドア改造後になにか構造的な問題があったとか聞きましたが、ほかの車両より早い年数で引退となってしまいました。

大師線のさよならヘッドマーク付1000形

大師線ホームにて、さよならヘッドマークを取り付けた1000形です。黒色ベースのシックなものになっています。京急の大師線といえば、700形を思い出す方も多いのではないでしょうか?

ヘッドマークのアップですが、不鮮明な画像で申し訳ない!多くのバリエーションがありながらも、51年間その姿を見られたのは凄いことですね。

隣の線路には1500形が停車していました。これからはファンの皆さんのカメラは、1500形に向いていくことでしょう。

以上になります!

いかがだったでしょうか。

たった12年前なのに、もう見られない車両オンパレードなことに私自身がびっくりしてしまいました。京急を支配していた(旧)1000形に代わり、新1000形が実にいろいろなバリエーション豊かに今の京急を席巻していますね。私は、あのブルーリボン賞を受賞した1890番台「Le Ciel」結構好きです。

京急は、普通電車では急加速急減速で車両に負荷がかかり、快特などの優等電車は高速で長い距離を走るので、やっぱり車両にとっての負荷は高いのかなと思います。それだけ、輝く時間も短いということが言えそうです。すでに廃車がはじまった1500形も、たくさん走っている今がチャンスです。ぜひ後悔しないように、乗ったり撮ったりして今のうちに味わっておきましょう。

最後までご覧くださり、ありがとうございました。

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