2004年大晦日~2005年元日の西武鉄道終夜運転は大雪だった! 新101系、3000系など

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こんにちは。10月の列車です。

現在はいっさい行われていない西武鉄道の終夜運転ですが、かつては他社同様、行われていました。その終夜運転の電車に乗ろうと思っていたら、大晦日の昼間に大雪が降ってしまい、西武園ゆうえんちやユネスコ村の年越し営業は中止に。なんとも寂しい夜となりましたが、終夜運転と一部最終電車の延長は予定通り行われました。

が、年越し乗り鉄の最後にとんだハプニングが起こるのです。それは一体…!?ぜひ最後までお読みください。

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2004年大晦日の西武鉄道に、タイムトリップ!

大晦日昼間の様子

まず、大雪が降った大晦日の様子です。いやぁ、予報はされていましたが降り方がすごくて真顔になりました。

凍結が怖いのか、後ろの道路も車が全然走っていませんね。新2000系の貫通扉だけ雪まみれになっています。

武蔵大和駅では、職員の方々が雪かきをしていました。お疲れ様です…。

萩山まで行ってみると、初期型101系 225Fも雪まみれになっていました。ただ、ダイヤは数分遅れ程度で、大きく乱れてはいなかったように記憶しています。

終夜運転の様子・多摩湖線編

年越しに合わせて、オールナイト営業を行う予定だった 西武園ゆうえんちとユネスコ村は大雪のため休園となってしまい、西武遊園地駅で発車を待つ新101系ワンマン車(この当時は257F・259F・261Fのいずれか)の車内は閑散としていました。昼間運用していた225Fは終夜運転には出てきませんでした。

この年(2004年~2005年)の終夜運転は、どの路線も各駅停車のみ・40分間隔を基本としてダイヤが設定されていました。もっと前は30分間隔だったように記憶しているので、だんだん終夜運転利用者も減ってきてはいたのでしょうね。

多摩湖線は国分寺~西武遊園地間直通で40分間隔運転・萩山で接続する拝島線は終夜運転を行わず、小平行きと拝島行きの終電車延長のみでした。なので、萩山~小平間は終夜運転していません、という旨の案内が流れています。

国分寺行きに乗って萩山駅に着きました。終夜運転はしないものの、終電車が延長されている拝島線の拝島行きが発車を待っています。なんと、17年後に大スターになる2007Fでした。数年前にリニューアル工事を受けたため、この頃はまだ3色LEDのごく普通の編成でした。

多摩湖線は、2本の電車が萩山で交換するダイヤとなっていました。先程の2007Fの拝島行きが出た後の様子です。この時は国分寺~萩山間はワンマン、萩山~西武遊園地間は車掌さん乗務という変則的な体制でした。

新宿線の小平駅まで歩くため、改札を出ました。40分間隔で萩山駅で交換するダイヤであることがよくわかるかと思います。小平駅までは歩いてね!という専用の案内看板も置かれていました。

終夜運転の様子・新宿線&池袋線&狭山線編

小平駅まで歩いてたどり着き、新宿線の下り新所沢行き電車に乗って所沢駅に着きました。この頃はまだ最新車両だった20000系です。「各停」ではなく「普通」という表示であることにも時代を感じますし、表玄関の西口改札が健在だった昔の所沢駅が懐かしいですね。

新宿線は、西武新宿~新所沢間で各駅停車のみ40分間隔でダイヤが設定されていました。

やがて新宿線の上り電車も、池袋線の電車もやってきて、4方向の電車が大集合となりました。本数は少なくても、乗り換え待ちで寒い思いをさせないように工夫していたんですね。奥が西武新宿行きの初期型2000系、手前が池袋行きの新2000系です。この写真を撮った後、下り電車に乗り込みました。ああ、昔の南口が懐かしい。

池袋線系統は、池袋駅から狭山線の西武球場前駅まで、直通の各駅停車が40分おきのダイヤでした。

西武球場前駅に着きました。乗車したのは懐かしの3000系、3005Fです。晩年6両編成になって国分寺線に回された編成でしたね。この当時はまだもちろん8両編成です。

西武園ゆうえんちとユネスコ村のナイト営業は中止です、と案内が流れています。発車待ちの3005Fの車内も、寒風が吹きまわるのみでした。あ、狭山不動尊や山口観音への初詣の人はいたかも。

気になったのは、ホームの端からだいぶ離れて停まっていたことです。雪のため、凍結によるオーバーラン事故を予防する為でしょうか?まぁホームは10両分の長さがありますし、2両分までなら空けても大丈夫ですね。

山口線に乗車、ハプニング発生!

さて、後は山口線レオライナーに乗って西武遊園地駅に着けば、終夜運転の旅も終わりなのですが(当時私の自宅最寄り駅は西武遊園地駅でした)、何だか嫌な予感がします。

山口線レオライナーはこのような終夜運転ダイヤでした。オールナイト営業に備えてか、本数多めになっている時間もあったようですが…

ということで、2:07発の電車に乗車しました。

が、西武球場前駅を出た後、車両基地の横の急な上り勾配のところで、みるみる速度が落ちていきます。ついには、普段は絶対停まらないその場所で停車してしまいました。

なにがあったのだろうと思いました。床下からは、タイヤの盛大にスリップする音。

そうです。大晦日の昼に降った雪が電車のタイヤに踏み固められて凍結し、滑ってタイヤがグリップしなくなってしまったのです。運転士さんも何度か再起動を試みますが、何度やってもダメ。ついに、西武球場前駅まで戻ります、という放送が流れました。

最徐行で西武球場前駅まで戻る電車。7番ホームまで戻ってくると、レオライナーは運転見合わせとなり、ドアを閉めて電源を落としてしまいました。

途方に暮れても仕方がないので、次の狭山線 池袋行き(301系でした)に乗車し、下山口で下車。凍結した上り坂をえっちらおっちら歩いて自宅へ帰りました。寒かったです。

以上になります!

いかがだったでしょうか。

以前は西武園ゆうえんちなどが年越し営業をしていたこともあって、西武鉄道もそれをサポートする形で終夜運転をしていたのですが、この後 会社自体が色々あって、更に新型コロナウィルスによる外出控えもあってか、今は終電車延長も含めて終夜運転は一切やらなくなってしまいました。JR東日本なども終夜運転を続けてはいますが、武蔵野線や南武線などやらなくなった路線も数多くあります。これも時代の流れでしょうか。どうしても深夜出掛けるにしても車のほうが寒くありませんからね。

それと、さすがに山口線レオライナーは先述の事態以降は、塩化カルシウムを撒くなど色々と対策を強化されたようで、坂を登れなかったという話はそれ以降聞きません。

最後までご覧くださり、ありがとうございました。

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