2004年の相模鉄道(相鉄)はこんな電車だった!5000系、7000系、モニ2000系など

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こんにちは。10月の列車です。

今やJR線経由で悲願の東京都心乗り入れを果たし、車体も横浜ネイビーブルーというおしゃれな鉄道へと変貌しつつある相模鉄道。しかし、2004年当時はまだ直角カルダン駆動のオリジナル車がたくさん走っている、個性的で面白い私鉄でした(今がつまらないとは思いませんよ)。

この数年後から、10000系や11000系などによって次々に置き換えられてしまった、相鉄オリジナルスタイルのバラエティ豊かな車両たちをどうぞご覧ください。なんと、超ラッキーなことに事業用車だったモニ2000系も見ることが出来ました!

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個性的車両の宝庫だった相模鉄道

二俣川駅にて見たアルミ車たち

まずやってきたのは、初代5000系の機器を流用してアルミ車体に載せ換えた5100系の、古い機器を今度はVVVF制御に更新したという、まるで西武9000系のような経歴をたどった2代目5000系です。10両編成2本の20両しかおらず、この時も5000系狙いの撮り鉄さんがいたのを覚えています。今では2本とも引退済みです。

ブレててすみません。オリジナル相鉄顔の7000系と、JR車両のコピー?ということで話題になった当時の最新型、10000系との並びです。やはりJR経由での都心乗り入れを意識してこのような車両を入れることにしたのでしょうかね。こちらの7000系も全車引退、10000系はネイビーブルー化が進行中のようです。

こちらは7000系をベースとしながら、前面デザインを一新した「新7000系」です。最初の2本は7000系と同じ機器でしたが、3本目からはVVVF制御だったそうで、もう別系列にしてもいいのでは?という気もしましたが7000系の仲間でしたね。新7000系も全車引退済みです。

今も活躍中の8000系です(一部編成は廃車済み)。前面の窓下にヘッドライトがあるのがおしゃれというか、センスいいなぁと思います。こちらも車内のリニューアルと同時にネイビーブルー化・ヘッドライトの移設が進行中のようです。

こちらは8000系と同時期に製造された9000系です。なんで形式を分けたの?と疑問に思う方もおりましょうが、8000系は日立製作所で、9000系は東急車両(今の総合車両製作所 横浜工場)で製造されたのが関係してるのかな、と思いました。いろいろ、大人の事情がありそうな感じです。

モニ2000系がやってきた!

いきなり、海老名方面から吊り掛けの走行音が聞こえてきて、???と思ったら!なんと、当時3両しか残っていなかった、モニ2000系の試運転列車がやってきたのです!

元は旅客電車で数両が荷物電車に改造され、荷物輸送も廃止された以降は事業用車(架線検測などを行う)として写真の3両のみが残っていました。真ん中の2023号車には、架線目視検査用のドームが設置されています。

7000系との並びです。こんな電車が21世紀まで残っていたなんて、奇跡ですよね。モニ2000系は2007年頃に、7000系を改造したモヤ700系と交代する形で引退したそうです。「試」の丸いマークもとてもいいです。

モニ2000系は二俣川駅の引き上げ線に入り、こちらの線路にやってきました。

そして、湘南台方面に向けて走り去っていきました。こんな電車を見られたなんて、本当にラッキーすぎて怖いぐらいでした。写真いちばん手前の2005号車は、今でもかしわ台の車両基地で保存されているそうです。

大和駅近くの線路沿いにて

7000系の回送電車が海老名方面へ走って行きます。この貫通扉だけ赤くした配色、なかなか可愛いし相鉄さんは昔からセンスが良かったんですね。

そして当時最新の10000系による急行海老名行きです。側面だけ見たらほんとうにJRのE231系にしか見えませんね。ちなみに、10000系の後継として投入されたE233系ベースの11000系がJRに直通しないのは、JR車と編成の向きが逆だからだとか…実に残念ですね。

9000系の急行横浜行きです。そういえば、急行という種別もかなり減ってきて、快速と特急に2分化されてきているような気がします。これも時代の変化ですね。9000系の貫通扉が赤かったのは、2100系や5000系、7000系の相鉄顔アルミ車体のオマージュなのでしょうか。

以上になります!

いかがだったでしょうか。

今ではJRと同じような仕様の車両がすっかり増えて、直角カルダン駆動の音もなかなか聞けなくなってきている一方、ネイビーブルーでハマの阪急?を狙っているかのようにもみえる相鉄。来年からはついに新横浜を経て、東急とも直通します。独自の進化を遂げていたガラパゴス鉄道が、他社と手を組んでお洒落に変貌し、東京へ進出する。その礎を築いてきたのは、直角カルダン駆動の独特の音を響かせる個性的な車両たちだったということを、私たちは忘れないでいたいですね。

最後までご覧くださり、ありがとうございました。

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