京浜急行普通車のスペシャリスト 京急800形 -その2- 2012年~2019年撮影

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こんにちは。10月の列車です。

私が今でも京急のなかで最も好きな車両、それが今回特集する京急800形です。800形は花形列車である快特や都営浅草線乗り入れ用ではなく、各駅に停まる普通車(京急では各駅停車をこう呼びます)の高速化のためにデビューした電車です。自慢は高い加減速性能、片側4つの片開きドア。「だるまさん」とも呼ばれた愛嬌のあるお顔をしながらも、高い性能で京急全体のダイヤ高速化に寄与することができたのです。しかし2010年代にはいると迫ってきた「ホームドア整備」という脅威。3ドア車体に合わせてホームドアを整備していくことにした京急は新1000形の6両編成車を多数製造し、800形の置き換えを進めました。2019年に最後の823編成の引退によってその姿は見られなくなってしまいましたが、今でもきびきびと高速運行する普通車の礎を作ったのはまぎれもなく、800形です。

今回は、そんな800形の写真を集めた2回シリーズの2回目です。引退間際まで高性能を生かし頑張っていた800形の勇姿をご覧下さい。

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引退前でも頑張る800形に会いに行こう!

廃車の始まった800形

品川駅にて、普通浦賀行きとして発車しようとする800形 826編成です。途中駅のみならず、あまり長い時間停車していられない始発の品川駅でも、乗客がどどっと素早く乗り込める4ドアは大きな効果があったことでしょう。

高架化の完成した京急蒲田駅の3番線に停車している、普通浦賀行きの800形 821編成です。今はこの駅もホームドアが完備され安全安心にはなりましたが、もう800形がやってくることはありません。

黄金町駅に到着する、普通品川行きの800形 821編成です。私がこの駅に来るのは珍しいことなんですが、何の用事だったかな? 会社の研修だったかもしれません。そこへやってきてくれたのが800形でした。

上写真の後、普通浦賀行きの1500形 1593編成と並ぶ800形 821編成です。すっかり普通車も新1000形の6両編成に席巻された昨今、こんどは右側の1500形も京急を追われることになってしまったのですね。

京急川崎駅での800形

京急川崎駅4番線に停車している、普通浦賀行きの800形 820編成です。「だるま顔」ですが川崎大師方面に行くことはなく、京急本線の普通車や1999年廃止の急行などに専従していました。高速運転の快特や特急を邪魔せずに各駅に停まる。それが800形に与えられたミッションだったからです。

2100形 2133編成「ブルースカイトレイン」と並んだ800形 820編成です。これと上写真の撮影は2017年。2100形も登場から19年経ち、800形はあと2年で引退という頃です。

京急川崎駅の6番線を発車していく、普通品川行きの800形 816編成です。多くの乗客であふれるホームに起きる事故。ホームドアが整備されればかなりの事故が抑えられます。ドアを増やして乗客を素早くさばく時代は過ぎ、鉄道に求められるものが変わってきたということでしょう。

神奈川新町駅での800形

神奈川新町駅の1番線で発車を待つ、普通浦賀行きの800形 819編成です。夕方だけど乗客が少ないのは当駅始発だからかな?横浜駅に着けば、多くの乗客が800形を待ち構えていたはずです。

神奈川新町駅4番線を出ていく普通品川行きの800形、新町検車区で休む800形。一瞬のツーショットです。神奈川新町駅はぼうっと電車を眺めるにはなかなか楽しい駅ですよね。

夕方の神奈川新町駅。留置されている新1000形 1631編成の左から800形が出庫しようとしています。

先ほどの800形が4番線に入ってきました。真正面に夕日を浴びて、車庫内の入れ換え運転を担当する運転主任さんもまぶしそうです。

2番線に停車している、普通浦賀行きの800形です。JRや多くの私鉄が採用している20メートル車体より短い18メートル車体ながらも、乗降と加減速の高速化という与えられたミッションをこなすべく4ドア車体を採用していた京急。それもこの800形で最後になりました。

2番線を発車していく普通浦賀行きの800形 826編成です。41年間にわたり「普通車のスペシャリスト」として運行を続けた800形。これからも高性能で俊敏な京急が続いていく限り、800形も黄泉の国から微笑んでこちらを見ていてくれることでしょう。

以上になります!

いかがだったでしょうか。

元々、優等列車よりかは「各駅停車」系統の列車を好む私。京急の普通車に乗る機会もしばしばあり、そのたびに当たり前のようにやってきたのが800形でした。界磁チョッパ制御や右手操作ワンハンドルマスコンを採用しながらも、片開きドアでヘッドライトも1灯だけという「日野原イズム」を採り入れた最後の車両でもありました。そしておそらく京急で最後の4ドア車にもなってしまうことでしょう。多くの乗客を素早くさばくことから、安全安心も求められる鉄道へと世の中は変化しました。それでも勇退していった800形の築いた時代の延長線上に、いまの京急があります。それを今の新1000形たちが確実に受け継いでいってくれることでしょう。

最後までご覧下さり、ありがとうございました。

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