JR東海から引退した211系5000番台 中央西線編 2007年~2022年撮影

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こんにちは。10月の列車です。

JR東海管内路線の113系など旧型国鉄形電車を置き換え混雑緩和をするべく、JR東海は国鉄形211系電車に独自の改良を加え、ロングシートの5000番台として、1988年から東海道本線や中央西線などに211系電車を大量に投入、通勤通学輸送の主力として大活躍をしていました。東海道本線よりも混雑が激しかった中央西線では、3両編成車と4両編成車を組み合わせ、313系とも連結したうえで最大10両編成を組み、押し寄せる通勤通学客に対応すべく名古屋~中津川間で活躍をつづけました。しかしステンレス車体とはいえVVVFインバータ制御ではないこともあり、老朽化には勝てず置き換えが決定。8両編成で中央西線に大量投入された新鋭315系電車により、2022年3月までに313系電車は他路線へ異動、211系電車は引退し廃車解体の道をたどりました(三岐鉄道や流鉄へ譲渡されたのは、いずれも東海道本線静岡地区で走っていた編成です)。

今回は、そんなJR東海初の本格的通勤車両だった211系5000番台電車、わずかにあった211系0番台に珍車の213系5000番台、JR東海初の最速120キロ快速用車両として名を馳せた311系電車も含め、JR東海から近年引退していったステンレス車体で界磁添加励磁制御の電車たちの活躍を、4回シリーズで振り返りたいと思います。第1回となるこの記事では、神領電車区に所属し中央西線で活躍していた211系5000番台車の足跡を振り返ります。

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中央西線を走る211系5000番台に会いに行こう!

2007年、名古屋から中津川まで211系快速に乗った

名鉄パノラマカーなどに乗り鉄した2007年1月、帰りは中央本線経由で国分寺駅まで帰ろうと思い、名古屋駅をお昼ごろに出る快速中津川行きに乗車しました。この列車は8両編成で、前4両が211系5000番台、後ろ4両が313系1000番台かなんかだったと思います。多くの鉄道ファンの方は313系側を選ぶと思いますが(笑)、私はこの時なぜか211系側に乗車して中津川まで行ったのでした。

名古屋駅で発車を待つ211系5000番台、K19編成を前にした快速中津川行きです。

この車両は比較的初期に製造されたためか、側面の行き先表示幕が細長いタイプでした。

岐阜県内に入り、車内もだいぶ余裕が出てきた211系5000番台車内です。国鉄やJR東日本製造車と違い、乗務員室後ろの窓が大きく「かぶりつき」がしやすいサービス満点車両でした。

終点の中津川駅に到着、211系5000番台と後ろの313系1000番台(たぶん)を切り離し、4両ずつに分割する作業がはじまりました。このため車体に赤い旗が差さっています。

中津川駅は電留線がたくさんあり、数本の211系5000番台や313系が昼寝をしていました。写真ではトイレ付きの4両編成車が2本並んでとまっています。211系5000番台はトイレ無しで製造されたものの、中央西線で長時間乗車する乗客から苦情が多発したため、3両編成車はトイレ無しだったものの、4両編成車のクハ210にはトイレが設置されていました。

2011年・2013年撮影 各駅で撮影した211系5000番台

特急「しなの」で塩尻から名古屋駅へ向かう途中、中津川駅で撮影した留置中の211系5000番台です。検査から出たばかりなのか、抵抗器や台車がきれいですね。それにしても右の広告、今は看護婦じゃなくて看護師だし、家政婦じゃなくて色々表現が変わってるんだよなぁ……

城北線との接続駅、勝川駅で撮影した「普通 土岐市行き」の211系5000番台です。夕方ラッシュ時間であったこともあり、編成も長く混雑もしていますね。

この車両も「細長方向幕」でした。土岐市行きの電車はあまり無く、一つ先の瑞浪(みずなみ)行きのほうが今でも多く走っていますね。

雨の降る鶴舞駅(だったと思います!)に進入する、普通高蔵寺行きの211系5000番台です。見た感じ7両編成くらいかな? 315系の8両固定編成に統一された現在とは違い、この頃の中央西線はいろいろな編成パターンがありました。

この車両も細長方向幕……と思いきや、かな~り初期の車両だけに残るLED式表示器を搭載していました。日本語と英語で行き先を交互に表示していました。試験的に搭載したはいいものの、当時はまだ幕のほうが見やすいということで、その後の製造車両では幕に戻されてしまったそうです。

これは2013年撮影で、なぜか名鉄瀬戸線の大曽根駅のホームから並行するJRの線路を撮ったものです。快速の表示を出している中津川方面の電車ですが、どこ行きだったかな?

快速瑞浪(みずなみ)行きです。ちょっとした難読駅名かも? 奥のクハ210は窓がない部分があるので、トイレのある4両編成車だということがわかりますね。

引退迫る2022年、最後の活躍をする211系5000番台

2022年の1月、JR東海が発売している珍しく大盤振る舞いなきっぷ「乗り鉄☆たびきっぷ」を利用して旅をしていた時のものです。愛知環状鉄道の電車で高蔵寺駅に到着し、そこから城北線始発駅の勝川駅まで中央西線に乗ることにしたのでした。この頃はもうすでに315系が増え、211系5000番台や313系はある程度長い編成で半固定編成のような編成を組んでいました。

当たり前のように313系と連結している211系5000番台です。写真の左側が名古屋駅寄り、右側が中津川寄りです。中央西線は中津川寄りの車両が比較的混雑する傾向にあるようで、転換クロス中心の313系は名古屋駅寄りに、ロングシートで収容力のある211系5000番台は中津川寄りに連結される傾向がありました。

私の乗る普通名古屋行きは10両編成でした。今は名古屋~中津川間の一般電車は315系の8両固定編成に統一されましたし、東日本の中央東線のE233系もグリーン車組み込みで12両編成になりました。中央本線自体から10両編成が縁遠いものとなってしまった感があります。

勝川駅で名古屋行きの電車を降り、発車する211系5000番台を見送ります。K106編成ですね。この写真の翌年2023年10月、中央西線の名古屋~中津川間は新型315系電車の天下となります。神領電車区所属の211系5000番台は譲渡などが無く、すべて天国行きとなってしまったのは惜しまれます。

以上になります!

いかがだったでしょうか。

ロングシートで通勤通学需要に特化し、青春18きっぷユーザーにやいのやいの言われつつも、日々JR東海管内の路線で奮闘していた211系5000番台。私は正直言って113系などより好きでした。新し目だけあって車内は綺麗ですし、ロングシートゆえ広々しているのがよかったのです。しかし長かった平成時代とともに技術もすごい勢いで進化しました。東海道新幹線のN700S系などで培われた技術を惜しみなく投入した新型315系電車もなかなかいい電車だと思います(ここは、さすがJR東海といったところですね)。そんな今をときめく新型315系電車の活躍の基盤を今まで築いてきたのは、JR黎明期から東海管内の路線を走り続けてきた、211系5000番台などの従来車であることを我々鉄道ファンは、いつまでも心に留めておきたいものですね。

最後までご覧下さり、ありがとうございました。次回、JR東海4回シリーズの第2回目をどうぞお楽しみに!

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