2008年~2012年 西武拝島線を通過運転する「拝島快速」が走っていた!

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こんにちは。10月の列車です。

西武鉄道では急行、快速、準急にとどまらず、快速急行だの通勤準急だの実にさまざまな種別があって複雑なことで知られていますが、池袋線や新宿線といった本線ではなく、支線である拝島線内でも駅を通過する優等電車が走っていたことがありました。それが、2008年から2012年まで、わずか4年のあいだ走っていた「拝島快速」です。

停車駅は以下の通りでした。
西武新宿・高田馬場・鷺ノ宮・上石神井・田無・小平・玉川上水・武蔵砂川・西武立川・拝島。

他路線接続駅の萩山も小川も、多くの西武バスが集い市街地にも近い東大和市駅も通過してしまうという韋駄天ぶり。しかし4年で運行が終わってしまったのが、その需要とのミスマッチさを物語っているかのようです。今回は、そんな拝島快速の写真を振り返ってみたいと思います。

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伝説の拝島快速を見に行こう!

拝島快速表示の電車たち

拝島駅に停車している、西武新宿行き拝島快速の新2000系です。当時はまだ萩山駅での分割併合があったので、前から4両+6両の編成ですね。玉川上水までは各駅に停車します。

萩山駅を通過していく、拝島行き拝島快速の2000系です。急カーブとポイントがある萩山駅は時速35キロ以下でゆっくりと通過していました。

これは土休日ダイヤだけだったと思いますが、8両編成の拝島快速もあったので、3000系が使用されることもありました。

もちろん黄色い電車ではない、6000系や20000系なども拝島快速に充当されました。

車体側面・駅の表示

側面の拝島快速表示です。快速急行などと同じように2段で表示されます。

こちらは西武新宿行きの拝島快速表示です。

駅の発車案内板、LED表示は細い文字で表示されていました。快速急行を「快急」などと略すように「拝快」などと略すかと思いましたが、そうはなっていませんでした。

液晶の発車案内板は略さずに「拝島快速」と表示していました。それにしても下の「西武遊園地」表示も想い出ですね。

レア!301系(新101系)の拝島快速

多くは新旧2000系が充当されていることが多かった拝島快速ですが、あまり回数は多くないものの、3ドア車の301系+新101系の10両編成が充当されることもありました。新101系が本線引退したのも2012年なので、最後の輝きだったかのようです。

拝島駅に進入してくる新101系2両編成先頭の拝島快速です。池袋線だと必ず前パンなんですが、新宿線では前パンのこともあれば、このように「中パン」も多くありました。

折り返し西武新宿行き拝島快速となって発車を待つ301系です。かっこいいショットです。

当時の路線図(停車駅案内)です。拝島快速と快速急行が消滅して一時は寂しくなった停車駅案内ですが、のちに「拝島ライナー」が誕生、快速急行が復活するとは思いませんでした。

小平を発車していく新101系拝島快速です。編成番号をメモする習慣がないので、今思うとこの編成はどこへ譲渡されたのかな~とか、思いめぐらせてしまいます。

最終日、下り最終の拝島快速

2012年6月30日にダイヤ改正があったので、その前日の6月29日。ここは西武新宿駅で、拝島快速と快速急行、どちらも下り最終列車が表示されています。

最後の下り拝島快速は前が2011F、後ろが2537Fという編成だったのを今もよく覚えています。

後ろの2537Fを撮影後、下り最終の拝島快速に乗って拝島まで乗り納めをしました。

以上になります!

いかがだったでしょうか。

拝島線内の駅を通過運転するという、前代未聞の韋駄天列車「拝島快速」を取り上げてみました。たしか玉川上水駅前にマンションができた時期と拝島快速ができた時期は一致していると思うので、もしかすると関係があるかもしれませんが、萩山も小川も乗り換えで乗客の入れ替わりが大きく、東大和市駅は多くの路線バスへの乗り継ぎがあって重要な駅だったのに通過してしまい、しかも3駅ともカーブで高速で通過できないため、さほど時間短縮効果が無かったのが災いしたのではないかと思います。

昼間しか走らなく車内は閑古鳥だった拝島快速より、今の「拝島ライナー」が平日は連日満席の大好評なのが答えでしょうか。でもこんな短期間だけの面白い種別の電車が走っていたことを、我々鉄道ファンは後世に語り継いでいきたいものですね。

最後までご覧下さり、ありがとうございました。

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