京浜急行普通車のスペシャリスト 京急800形 -その1- 2010年・2015年撮影

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こんにちは。10月の列車です。

私が今でも京急のなかで最も好きな車両、それが今回特集する京急800形です。800形は京急の花形列車である快特や、都営浅草線乗り入れ用につくられた車両ではありません。京急線内を各駅に停まる普通車(京急では各駅停車をこう呼びます)のテコ入れ用に生まれました。「だるまさん」とも呼ばれた愛嬌のあるお顔をしながら、片側4枚の片開きドアに素早い加減速をできる高い性能、京急で初となる界磁チョッパ制御や右手操作ワンハンドルマスコンなどの新技術を詰め込んだ800形は、旧型車両で運行されていた普通車を置き換えていきました。するとどうでしょう。800形が4ドアによる素早い乗降と高加減速力によって普通車の所要時間を短縮すると、今まで普通車によってのろのろ走らされてきた、朝ラッシュ時の特急など優等列車の所要時間も短縮されたのです。まさに「縁の下の力持ち」として、そして時には急行(1999年廃止)としても、800形は1978年から2019年まで、高速運転の京急を支えるため地道に頑張ってきました。

今回は、そんな800形の写真を集めた記事を2回シリーズでお届けします。快特や分割併合だけじゃない京急の魅力をぜひ知って下さい。

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普通車の雄、京急800形に会いに行こう!

金沢文庫駅を発着する800形

金沢文庫駅2番線に停車している、普通新逗子(いまの「逗子・葉山」駅)行きの800形 805編成です。この編成は805編成と806編成を合体させ、中間運転台を撤去して6両編成にしたものですね。800形はデビュー当初は3両編成でしたが、その後中間車増備や運転台撤去工事などで、すべての編成が6両編成になりました。

当駅止まりの普通車として金沢文庫駅に到着した800形 824編成です。これは中間車を増備して6両編成になった編成ですね。最後の2本826編成と827編成だけは、最初から6両編成で造られたそうです。

上写真の後、車庫へと引き上げていく800形 824編成です。このように素早い入換えや分割併合・高加減速・高速運転で鉄道ファンに人気の京急ですが、その火付け役は800形だったのかもしれません。

夜の金沢文庫駅1番線に停車している800形です。普通車のみ停車の駅の乗客にとってはなくてはならない存在だった800形。ラッシュ時の高速乗降・高加減速によって特急など優等列車にも間接的に貢献していたのです。

2000形と並ぶ800形

2010年撮影。エアポート急行羽田空港行きとして走る2000形と、普通金沢文庫行きの800形 811編成との並びです。この2形式は与えられた役割は大きく違いましたが、登場年も4年違いでどちらも界磁チョッパ制御に右手操作ワンハンドルマスコンと共通点もあり、よき僚友のように感じられます。

800形の車内拝見

子安駅にやって来る、普通京急川崎行きの800形 821編成です。これに乗って800形の車内をみてみましょう。

天井にはなつかしい扇風機の姿があります。800形は登場時から冷房装置を装備していますが、分散式の冷房装置なので冷気ダクトは無く、空気を撹拌するのは今まで通りの扇風機の役割でした。

木目調の仕切り板に紺色のシート、壁紙は淡いクリーム色という内装でした。

ドア間の座席は6人掛けでしたが、今の日本人の体格からすると少しきついかもしれません。

京急久里浜工場内の800形

2010年5月の「京急ファミリー鉄道フェスタ」に遊びに行った時の写真です。ちょうど800形 814編成が定期検査のため入場中でした。鉄道友の会からローレル賞を受賞したときのヘッドマークをつけています。1979年当時はとっても画期的な電車だったのでしょうね。

これも814編成の中間車だと思いますが、ジャッキアップの実演に使われていました。

これは2015年のファミリー鉄道フェスタですが、800形・1500形・2000形と昭和後期の京急を代表する3車種が並びました。

これも2015年です。救援車や資材運搬車として有名な「デト15」と並ぶ800形です。多分さっきの写真の左手前に下がって撮ったものかな? だとしたら826編成ですね。

その2に続きます!

いかがだったでしょうか。

京急の普通車高速化、ひいてはそれによる優等列車の高速化のために生まれた800形。決して京急の中で主役級の存在ではなくても、こうして鉄道ファンからは熱い視線を浴びており、ファンも多かった800形です。ホームドア整備もきっかけとなって2019年に引退してしまいましたが、今でも3ドアに減ってしまったデメリットを補うべく、800形の意思を継いで京急の普通車は高加減速できびきびと走行していますし、そのスピリットが受け継がれていく限り、普通車のスペシャリストだった800形は今でも生きているようなものかもしれません。

最後までご覧下さり、ありがとうございました。次回の -その2- もどうぞお楽しみに。

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