2006年~2011年 京王電鉄6000系電車特集 -その1-

この記事は約3分で読めます。

こんにちは。10月の列車です。

私の地元の西武鉄道に比べて、京王電鉄(かつての京王帝都電鉄)は車体の大型化が遅く、京王線初の20メートル4ドア車両である6000系が登場したのは1972年、昭和47年でした。京王線初の特急電車運行開始のきっかけとなった名車(旧)5000系の人気は今も高いですが、ほかの大手私鉄と肩を並べるハイレベルな通勤路線に変貌を遂げたのには、6000系の登場がとても大きかったと思います。

かつて「京王線 どこへ行っても6000系」なんて言葉があったくらいに大量生産され大活躍した、独特の非対称顔がとても特徴的な京王6000系。今回はそんな京王6000系の晩年の姿を、3回シリーズで振り返ってみたいと思います。第1回目は、競馬場線と動物園線でワンマン運行している6000系をみてみたいと思います。

広告です

競馬場線と動物園線の6000系に会いに行こう!

競馬場線の2両編成

22時前のとても静かな府中競馬正門前駅に停車している6000系です。府中競馬正門前駅といえば、昔からテレビ撮影に使われる駅としてあまりにも有名ですね。

東府中まで0.9km、小さな旅の始まりを待っている6000系です。もう時刻は最終電車だったかと思います。

かつて途中分割の案内に使われた、緑色のつり革が残る車内。ほかの6000系より壁紙が少し明るいものになっているような気がしました。

東府中駅に到着し、きょうの競馬場線の運行は終了のため、回送で高幡不動へ帰るべく発車を待っているところです。競馬場線は昔から終電が早く、22時ごろには終わってしまいますね。

京王線本線で運用中の、新宿行き6000系と並びました。

東府中駅も今は地下道でなく橋上駅舎と駅ナカ店舗ができて、様変わりしましたね。競馬場線の6000系、きょうも1日お疲れ様でした。

動物園線の5ドア車4両編成

別の日の、夜の多摩動物公園駅です。近隣に住宅もあって競馬場線よりは多くの地域住民に利用されています。また中央大学など学生の利用もありますね。

こちら動物園線の主も、この頃は4両編成の6000系でした。闇夜にアイボリーの車体が映えます。

行き先表示の文字がカツカツです。この動物園線の6000系にはある大きな特徴がありました。

それは、一般的な片側4ドアの6000系と異なり、片側5ドアであること。
明大前駅のラッシュ混雑緩和の試行として、平成初期に5ドアの6000系が5両編成4本製造され、朝ラッシュ時に投入されました。しかし5ドアは普及することはなく、5ドア車4本のうち2本は車体に大手術をして4ドアに改造し10両編成で京王線本線で運行。残り2本は5ドア車体のまま6両編成と4両編成に組み替えられ、前者は相模原線内折り返し電車用に、後者が写真の4両編成で動物園線用となったのです。

化粧板の色が先ほどの競馬場線車両よりも濃く、古い製造なのかな?と思わせます。戸袋窓がないので印象がだいぶ違って見えますね。ドアばかり多くて座席は少ないですが、動物園線は競馬場線と同じく、たったひと駅の路線なのでそこまで大きな問題ではないと判断されたのでしょう。

その2へと続きます!

いかがだったでしょうか。

晩年の支線で余生を送る京王6000系の姿をお届けしました。特殊な5ドアの車両が最後まで残るのは面白いものですが、5ドア車は6000系でも最後に製造された部類ですし、営団地下鉄(東京メトロ)5000系も最後まで残ったのはアルミ試作車ですし、そんなこともあるものなのでしょう。夜の支線は終点で乗客が降りると車内に誰もいなくなるので、車内写真を撮るのに都合がよかったものです。

最後までご覧下さり、ありがとうございました。3回シリーズですので、その2へと続きます!

タイトルとURLをコピーしました