こんにちは。10月の列車です。
大阪の都心部をぐるぐる回り、時々ループを外れて他路線への直通運転があることでも有名な、JR西日本の大阪環状線。現在でこそ新型の323系が投入され、3ドアのホームドアも設置されている大阪環状線ですが、2010年頃はまだ、車体全体に着色した鋼鉄製車体の4ドア車両―103系・201系が主体でした。4ドアでカラフルだった大阪環状線はどんな感じだったのか、タイムスリップして見ていきたいと思います。
大阪環状線の103系・201系に会いに行こう!
2004年、寺田町駅にて103系
朝のラッシュが終わりごろ、森ノ宮駅にて入庫するであろう、内回り電車の103系です。寺田町駅は当時宿泊したホテルの最寄り駅だったかと思います。
寺田町駅を出るところの、おそらく外回り電車の103系です。それにしても、放置自転車の数がすごいですねぇ……。
2010年、芦原橋駅にて201系
今度は2010年、芦原橋駅に比較的近いホテルを出て、駅まで歩いてきました。すると駅を示す看板のあたりで、オレンジ色の201系がすれ違っていました。
東京の中央線快速ではありません。大阪環状線の201系です。登場時から大阪環状線ではなく、東海道・山陽本線各停用から移ってきたものです。登場時は青色でした。
東京では弱冷房車・優先席ですが、大阪では弱冷車・優先座席といういい方をしますね。
車体は延命リニューアル工事が行われており、戸袋窓は埋め込まれ、窓も違う開き方となっていました。
ちょうどすれ違いシーンを見ることができました。
大和路線から乗り入れてきた103系
突如、ウグイス色の103系が登場してかなりびっくりしたのですが、これは大和路線(正式には関西本線)から乗り入れてきた区間快速で、調べたらラッシュ時しか見られないものだったように記憶しています。
山手線じゃないですよ!一瞬錯覚してしまいますが。
クハ103-253。最後尾車はこの車号だったようです。
緑色なのに大阪環状線。現地在住でなかった私にはなんだか不思議な感覚でした。
大阪駅での201系
その後大阪駅まで行ったのですが、ここでも201系を撮っていました。京橋止まりですね。
発車案内板の「〇」は4ドア車を、「△」は3ドア車を表していますが、まさか「△」だけになってしまうとはこの頃は思ってもみませんでした。こういった発車案内板の表示も想い出になるもんですね。
以上になります!
いかがだったでしょうか。
323系によってすっかり3ドア車に統一されてしまった今の大阪環状線からは想像できない、在りし日の4ドア車の姿をお届けしました。駅間も短く平均速度も低い大阪環状線、東京の山手線と同じく、103系電車にぴったりの路線ではありましたが、ホームドアの影響で4ドア通勤電車の系譜は、ここ大阪環状線では途絶えることになりました。このような4ドア通勤電車が幅を利かせていた時代があったことを、我々鉄道ファンは忘れないでいたいものです。
最後までご覧下さり、ありがとうございました。