2005年~2011年 JR房総各線の113系電車特集 -その3-

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こんにちは。10月の列車です。

現在は209系2100番台やE131系によって運行されている千葉方面のJR路線……内房線、外房線、東金線、総武本線、成田線、鹿島線……いわゆる房総各線。これら各線では2000年代まで、国鉄形近郊型電車である113系電車が活躍していました。しかしその牙城も後継車両、209系2100番台によって崩れはじめます。3回シリーズでお届けしてきた最終回は、2011年の引退が間近に迫ったころの、最後の奮闘をする113系電車の姿をお届けします。

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引退寸前、113系の最後の活躍を見に行こう!

209系が入り始め、世代交代迫る

これは外房線の5番線だったかと思いますが、奥には209系2100番台がいます。もうすでに、房総各線の主役が113系ではなくなる日が刻々と近づいていたのです。

ホーム頭上の乗車位置表示です。「普通3ドア車両」が113系と、この頃一時的に活躍していた211系。そして将来主役になる209系の乗車位置を示すのが「普通4ドア車両」でした。いちばん右の白いのは、京葉線車両を使う列車のものでした。

今は千葉駅がリニューアルしてしまったのでもう見られないと思いますが、こんなユーモラスな駆け込み乗車禁止の看板がありました。そこに描かれている電車はまぎれもなく当時から主役だった、スカ色の113系電車なんですよね。

私と113系、最後の対面

引退も迫った2011年6月、震災後の節電ダイヤをくぐり抜けて千葉駅へ。私と房総各線の113系はこれが最後の対面だったように記憶しています。

こんな無骨な電車も、今後はあまり出てこないのでしょうか。

震災後の節電要請に応えるべく、節電に取り組む各所に張られていた「節電中」ステッカー。まさか113系のドア窓に張られることになるなんて。

このころはすでに総武本線・成田線・鹿島線・東金線からは撤退し、内房線と外房線を8両編成で運行するだけの状態になっていたように記憶しています。折り返し、外房線の勝浦行きになりました。

列車番号表示がLED式に変わりながらも、2010年代までどっこい長生きした113系です。

続いて、内房線の3番線にやってきた館山行きの電車を見送ることにしました。湘南色とスカ色の連結編成でした。

新型E231系の窓からのぞむ、国鉄時代からの伝統の色。

やがてE231系に見守られながら、館山へ向けて発車していきました。

心の中で「113系おつかれさま、ありがとう」を言いつつ、私は千葉駅を後にしました。

以上になります!

いかがだったでしょうか。

3回シリーズで、JR房総各線の国鉄形近郊型電車、113系の写真たちをお届けしました。ずいぶん何十年もの間、房総半島や下総台地の主役だった113系が209系に交替してもう13年ほど経ちましたが、なんというか未だにしっくりこない気持ちもあります。私は総武快速線が113系だった時代も知っているので、今やE217系ですらも消えていこうとしていることに戸惑いしかないのですが、でもやっぱり新型電車は快適で乗り心地がいいですよね! でも時々、速度が出るとゆらゆらと左右に揺れる、あの113系の旅路が懐かしくなることもあるのです。

これにて、房総各線113系シリーズはおわりです。最後までご覧下さり、ありがとうございました。

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