こんにちは。10月の列車です。
現在では京浜東北線から転用されてきた209系2100番台、また区間によってはE131系によって運行されている、千葉方面のJR路線……内房線、外房線、東金線、総武本線、成田線、鹿島線……いわゆる房総各線といわれる線区たち。これら各線では2000年代まで、国鉄形近郊型電車である113系電車が、スカ色といわれるマリンブルーとクリーム色の塗分けで活躍していました。3ドアでセミクロスシートの車内から、ゆったりと田園風景や海山を眺め、旅情に浸った思い出のある方も多いことと思います。
今回は、21世紀に入っても房総各線で活躍していた113系電車たちの姿を、3回シリーズでご覧にいれたいと思います。
113系の走っていた房総各線へ、タイムトリップ!
内房線での113系
木更津駅に入ってくる、各駅停車千葉行きの113系です。房総の113系には横須賀総武線から転用されたものもあれば、東海道本線から転用されたものもありました。この車両の貫通扉下部の渡り板にオレンジ色がのぞいているので、東海道本線からの転用かもしれませんね。
本千葉駅に入ってくる、各駅停車君津行きの113系です。113系の正面種別幕は行き先を表示しており、さらに誤乗防止のため路線ごとに色分けされていました。内房線は青というか、紺色でした。
東金線での113系
大網と成東を短絡する短い地方交通線である東金線。これは成東駅の東金線用0番線に停まっている4両編成の113系ですが、珍しく種別幕が「普通」になっています。房総各線ではほぼ確実に行き先を表示していたはずですが、なにか事情があったのでしょうか。
同じく東金線の大網駅3番線で、折り返し成東行きとして発車を待つ113系ですが、側面窓がユニット窓ではありません。かなり古い部類の113系車両ですね。冷房装置も国鉄式の集中型クーラーではなく、JRになってから改造されたインバータクーラーを搭載しているのがわかります。
総武本線での113系
千葉駅8番線で発車を待つ8両編成の113系、総武本線経由銚子行きです。総武本線なので黄色の種別幕に行き先と「八日市場回り」というのが併記されています。
物井~佐倉駅間にある有名撮影地「モノサク」で写した113系です。ぶれてますけど。4両編成ですがこれも総武本線経由銚子行きのようですね。昼間は今の209系でも4両編成の列車がありますが、区間によっては混雑がひどいことがありますね。
この頃は、特急成田エクスプレスも253系でした!懐かしい姿です。
外房線での113系
外房線の勝浦駅で発車を待つ、各駅停車千葉行きの113系です。外房線の路線カラーは赤なので、赤地に白文字で千葉と出ています。
たしか最後尾の車両がこれでした。クハ111-234。
潮風香る街の駅で、のんびりと発車を待つ113系。房総の風景にもよく似合っていました。
側面の方向幕はとくに白地で、路線ごとの色分けはされていませんでした。
上総一ノ宮を発車していく113系です。8両編成だった車内は閑散としていて、旅情というか哀愁が満点でした。
その2へと続きます!
いかがだったでしょうか。
2011年の引退まで長きにわたり房総各線の主役として君臨してきた113系電車。通勤通学需要にも、行楽需要にもバランスよく対応できていたいい電車でしたが、さすがに寄る年波には勝てなかったようです。日常利用していた方々、そして乗り鉄の方々などの想い出を沢山乗せたスカ色の113系は、今も皆さんの想い出の中で走り続けていることでしょう。そしてこれからの想い出を209系2100番台やE131系がまた紡いでいき、ずっとずっと鉄路の歴史は続いていくのです。
最後までご覧下さり、ありがとうございました。3回シリーズですので、その2へと続きます!